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2024年2月22日木曜日

曖昧さ、抽象性を受け入れられるのも知性である。考え抜いた末の答えなのか否かは実は判る。

分断の時代と言われているが、それは反知性主義とも密接だと思っていて、二元論的に落とし込む事で、あらゆるモノを単純化し、楽になり思考停止する、それが顕著に行われている時代なのだと思う。いわゆる「推し活」なるモノも、その1つの現象であると思っていて、つまりは「推すモノ」と「推さないモノ」を明確化してしまい、他を存在しないモノ、あるいは、否定すべきモノであると決め付けてしまう事で擬似的な幸福感を得る。

しかし当然、それは分断、つまり無益な争いを生む。

あらゆるモノは、1つの極端と、その反対にある1つの極端、その両極端を無効化して、尚且つ、その2つの意見や価値観の中間に答えが存在していると個人的には思っている。極端を議論するのは無意味であり、それは争いのための争いしか生まず、正しい在り方から遠ざかって行く。もちろん、メカニズムを理解し、1つの現象を切り取り理解しようとする事は第一歩と成り得るが、意外と世界は、膨大な曖昧さから確率で発生している。

曖昧さ、抽象性を受け入れられるのも知性である。

答えには「幅」があり、そして境界線というのは明確な線があるのではなくボンヤリしている、つまりグラデーションになっている。そしてそこは、2つを分ける境界線ではなく、むしろ、2つを融和させるためのゾーンである。また大概にして、より良い発展を生むのは、その曖昧なエリアでもある。具体的であるほど原理原則と成り得るが、原理原則があるという事は例外やランダム性もあるという事であり、それで世界は作られている。

じっくりと噛み砕く事の必要性。

試合数も多くなり、時間の経過は早くなった。多くの人たちは、やらなければならない事に追われ、じっくりと何かを考える事が難しい世の中になった。ファスト何某が流行るのも、それは時代性なのだと思う。しかしながら、まさにそれは商業主義的な、ただの消費であり、それに流されずに、踏ん張って物事を噛み砕かないと、得ているようで、満たされているようで、往々にして器の中には、薄い表面の残骸だけがある状態と成り得る。

そのままでは、それはゴミのようなモノ。

やはり、根本的な部分を解決するためには、その裏にある原因を正確に特定しなければならないし、ランダム性も加味しながら、更には、複数ある原因も1つ1つ抽出し、それを拾い集めてパズルのように組み立て、またそれを1つではなく、いくつかの完成した絵にしてみる、という作業が必要で、また修正も必要であり、そういう事は時間を費やさなければできない。重要な素因は、時間をかけなければ、考え抜かなければ見つからない。

考え抜いた末の答えなのか否かは実は判る。

なぜならば、考えれば考える程、断言できるモノは何も無く、答えは複数あると知るからで、唯一の答えがあるとしたら、それは「無知の知」。そして物事は膨大な数、天文学的な数の可能性の中から発生しており、それも1つの法則だと考えればそうであるが、要するに、判断基準を1つにする、あるいは、少なくする、そして物事を断定的に論ずる、という事の有無を見れば、それが考え抜いた末の答えなのか否かは実は判る、という事。


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2023年9月18日月曜日

個性が足りない。伝統が足りない。それが意味するところは?

一昔前は、海外の有名な監督や選手に「日本のサッカーに足りないモノは何か?」と質問すると、多くの場合で、「個性が足りない」、「伝統が足りない」、という言葉が返ってきていた。まず「個性が足りない」に関しては、これを素直に言葉通り(文字通り)受け取るのであれば、特徴が無い、顔が見えない(誰が誰だか判らない)、という意味だと捉えると思うのだが、個人的には、おそらく、この「個性が足りない」の本当の意味するところは、

「個の力が足りない」だったのではないかと思う。

しかし、それをストレートに表現する事は、「能力が低いよね」「下手だよね」と言っているのと同じであり憚(はばか)られたので、個の力を個性と言い換え、「個性が足りない」、と言っていたのではないかと思う。個人的にも、個性というのは個の能力の事であると思っていて、多くの人たちは、特に若者たちは「個性的でありたい、でも、それがどういう事なのか、そのためにはどうすれば良いのか、それがわからない」、と悩むと思うのだが、

「個性=個としての能力」であると考えれば腑に落ちると思う。

もちろん能力には、先天的なモノと後天的なモノがあったり、環境的なモノに大きく依存(左右)されたり、努力、とりわけ個の努力だけでは身に付けられない、育めない、伸ばせない、という性質を有していて、特に環境的な整備、初期設定の良さは重要であると言えるが、その前提としては、やはり「個性=個としての能力」であると考える事で、前述したような問い(悩み)の答えとして、大きな道筋が見えてくるのではないかと思う。つまりは、

「個性的である」という事は「個としての能力が高い」という事。

それでは「伝統が足りない」という事に関してはどうか。おそらく「伝統が足りない」は「戦い方を知らない」という事なのではないかと個人的には思っていて、日本のサッカーに対しては、それを示唆する言葉として、「守備の文化が無い」とか、「フィジカルやインテンシティやデュエルの力が足りない」とか、「走りながら考える力やアイデアを探す力が足りない」とか、そういう事だと思っていて、例えば「守備の文化が無い」というのは、

戦うにおいての駆け引きや状況判断に関する考え方が足りない。

という事だと思うし、「フィジカルやインテンシティやデュエルの力が足りない」というのは、簡単に言えば「タフさが足りない」という事だと思うし、そして「走りながら考える力やアイデアを探す力が足りない」というのは、試合が動いているタイムリーな状況での選手たちの考える力、臨機応変さだったり即興性が足りない、または、それを生み出す元となる戦術的なロジックやセオリーが身に付いていない、という事であると個人的には思う。

あるいは、それらを正しく理解したり活用できていない、という事だと思う。

そして、近年の日本のサッカーが変わり、大きな飛躍にも期待できるような状況になってきているのは、やはり「個の力が大きく伸びた」から、という事が最たる理由であるとは思うのだが、その「個の力が大きく伸びた」理由、要因というのは、やはり、環境的な整備、つまりは初期設定の良さが上がり、そして、前述したような部分の足りなさの克服に取り組んできた、現在も取り組んでいる、その成果なのではないだろうか、と個人的には思う。


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2023年9月4日月曜日

兵は詭道なり。2つの方向性の個の力。集団活動においては何をすべきか?

近年は情報の取得が容易となり、分析と、それに伴う対策を講じやすくなった。従って、兵は詭道なり、という事に従うのであれば、戦い方は短いサイクルで変化させる、場合(相手や状況)により毎回変化させる、という事が近年は更に必要になったのではないだろうか。そして、そうであるとしたら、2つの理由により、より個の力が必要になったと思う。

1つには、戦い方の変化に適応するため。

もはや、数年に渡って同じ戦い方で勝ち続けるのは難しくなり、更には、1シーズンであっても、同じ戦い方で勝ち続けるのは難しくなっている。そして、場合(相手や状況)により毎回変化させる必要性も高くなっている。従って、戦い方の変化に適応する能力が選手たちには求められ、特定のスタイルやシステムでしか力を発揮できない選手は難しくなった。

2つには、それでも、という個の力。

その一方で、それを逆説的に考えれば、あれやこれやの相手の対策に関わらず、それでも特定のスタイルやシステムで勝ち続けるためには、相当な個の力が必要となる、という意味においても、より個の力が必要になってくる。「臨機応変」が強いのか、それとも「一念岩をも通す」が強いのか、どちらであれ、それを成立させる原動力は、やはり個の力である。

集団活動においては何をすべきか?

但し、そうであるならば、組織力が重要ではない、という事ではなく、集団活動の重要さは、1つには、お互いに競い合い、そして助け合いながら、つまり学び合いをする事で、個の力を伸ばせる環境である事と、個と個の信頼関係、お互いを理解する事での連携、活かし合い、それを構築する事であり、言わば組織力とは、そういう事であるように思う。

そして、そういう土台の上に立つのが戦い方である。

前述もした通り、近年は情報の取得が容易となり、分析と、それに伴う対策を講じやすくなった。戦術的なノウハウに関しては、特に集団として動く戦術的なノウハウに関しては、誰であっても少し努力でき、知る気があれば知れる世の中になった。しかしながら、知っている事と実行できるかには大きな差があり、特に実行の常態化こそが最重要である。

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2023年6月4日日曜日

育成論。時間は有限だが「我慢」して「待つ」という事が基本である。

育成の基本にあるのは「我慢」。もちろん、反社会的な行為に対しても寛容であれ、という事ではない。または、利己的が過ぎる行為に関しても、しっかりと対処すべきだと思う。つまりは、そういう事ではなく、例えばサッカーであるならば、サッカー選手を(として)育てる、という育成に関しては、大人や社会に「我慢」が必要である、という事。大人や社会というのは、どうしても、結果が出ない、出せない、という事に焦りや苛立ちを感じ、高圧的な指導などを行ったり、過剰に評価したり、とにかく「教えよう」としてしまう。

その焦りや苛立ちは指導者側が高い評価を得たいだけの場合もある。

あるいは、スター選手欲しさだったり、自分には見る目があると自己評価を上げるためだったり、情報量を誇るためったり、そのために育成年代の選手を過剰に持ち上げたり、もしくは過剰に下げたり、そういう事もしてしまいがちである。それらはまさに、大人や社会が毒を吹きかけているのと同じ。愛しているがゆえ、応援しているがゆえ、あなたのため、そう言って毒を吹きかける。それらは、パワハラを行う者や自分の利益しか考えていない者や誹謗中傷を行う者が、正当化のために常套句として使う言葉や言い訳、屁理屈である。

「悪口コンテンツ」あるいは「吊し上げコンテンツ」も同じである。

もちろん、前述もしたが、過剰に持ち上げる行為、褒めすぎる行為も育成にはマイナスである。そういうコンテンツも世に溢れている。つまりは、強い関心はあっても、あえて言及しない我慢、結果に対して、あーだこーだと言い過ぎたり一喜一憂しない我慢、必要以上に教えようとしない我慢、そういう我慢が大人や社会には必要で、アドバイスや提言に負の感情を乗せる必要はなく、何よりも重要なのは自主的なモチベーション、思考する能力、向上心であり、それを失わせるような行為は、どのような理屈を付けてもマイナスである。

むしろ大人や社会は、そういう毒から守る側でなければならない。

人が育つには経験が必要である。また技術にしてもフィジカルにしても、そう簡単に向上させられるわけではない。方法論に関しても、そのコツやスイッチを見つけ消化できなければ、やってはいるが上手く行かない、という状態に陥るだけである。その部分に関しては言語化できず、経験と思考する時間が必要であり、それで個々に適した感覚で身に付けるしかない。それが本当の意味での個性でもある。方法を記憶したり教えたりするのは簡単。AでなければBと言うのも簡単。それは必要ないわけではないが、1つの要素でしかない。

コツやスイッチを見つけるまで「待つ」という「我慢」が必要。

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2023年6月1日木曜日

なぜ人は「個の力に頼らない」「個の力を必要としない」システムという幻想を抱くのか?

日本特有なのか、それとも違うのか、それは明確ではないのだが、日本でサッカーなり組織論を語る時に、「個の力に頼らない」「個の力を必要としない」、そういうシステムが存在し、あるいは、それが理想のシステムである、と考える人たちというのが、一定数、存在している事に気が付かされる。組織論において、個の力に頼る、個の力で局面(問題)を打開する、という事を「戦術が無い」と非難し、それは「劣」だと考える傾向は弱くない。

マニュアル的である事を「善」であると考えているとも言える。

率直に言わせてもらえるならば、それは「わかっているふう」の類の人たちが、そう考える事が多いのではないかと個人的には感じている。またそれが、ディストピア的な思考のスタートである事に、そういう類の人たちは気が付いていない。つまりは、個の力に頼らない、個の力を必要としない、という考え方は、もはや人(選手)の存在を否定し、独裁的、中央集権的、トップダウン式で組織を動かす事こそが「優」である、とする考え方である。

人(選手)にロボットである事を求めるモノである。

もしそれが日本においての強い考え方であるならば、それが個性や強い個の出現を阻む元凶になっていると言えると思う。あるいは、目先の結果に目を奪われ、本当に必要とされる大きな結果を捨てている元凶だとも言えると思う。更には、「個の力に頼らない」「個の力を必要としない」、そういうシステムは存在せず、それを考える事は時間の浪費だと言える。なぜならば、状況というのは変化し続けたり、予想外を避ける事は不可能であるから。

むしろ方法論だけを求めると個は劣化の道を進む事になる。

もっと言えば、新しいモノは偶発性から生まれやすい、という事もある。それを考えれば、なるべくルールは少なく、なるべくシステムはシンプルに、そして、常に個である人(選手)の存在、能力、アイデアが、システムと対等かそれ以上の要素である余白を持たせる事が、実は理想的なシステムなのではないだろうか。弾力性の低いシステムは脆く、ある特定の条件下でしか機能しない。また弾力性とは個の力の事であり、その否定は進化を阻む。

また遠回りのようで結局は個を育てた方が近道でもあると思う。


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2023年4月24日月曜日

バルセロナとA・マドリードのシステム・トランジションを考察。 【 バルセロナ vs A・マドリード 】

試合 :ラ・リーガ 第30節
開催日:2023年4月23日
結果 :バルセロナ勝利
スコア:「1-0」
得点者:フェラン・T


「★」で示したA・マドリードは、
守備時は「5-3-2」か、

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|   |   |   |   |   |
| ★ | ★ | ★ | ★ | カ |
| 〇 |   | 〇 |   | 〇 |
|   コ   ★   ★   ★   |
|   | 〇 |   | 〇 |   |
|   |   | ★ |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   〇   〇   〇   〇   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

こういう「5-4-1」で、
そして攻撃時は、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   ★   ★   ★   ★   |
| 〇 |   | 〇 |   | 〇 |
|   |   ★   ★   |   |
|   | 〇 |   | 〇 |   |
|   ★   |   |   カ   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   コ   ★   |   |
|   〇   〇   〇   〇   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

こういう感じの「4-4-2」となり、
「〇」で示したバルセロナは、

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|   |   |   |   |   |
| ★ | ★ | ★ | ★ | ★ |
| フ |   | 〇 |   | 〇 |
|   ★   ★   ★   ★   |
|   | デ |   | ガ |   |
|   |   | ★ |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   バ   〇   〇   〇   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

こういう「4-1-2-3」から攻撃時は、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
| ★ | ★ | ★ | ★ | ★ |
| バ |   | 〇 |   | 〇 |
|   ★   ★   ★   ★   |
|   | フ |   | ガ |   |
|   |   | ★ |   |   |
|   |   デ   〇   |   |
|   |   |   |   |   |
|   | 〇 | 〇 | 〇 |   |
|   |   |   |   |   |
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こういう「3-2-2-3」になるか、

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|   |   |   |   |   |
| ★ | ★ | ★ | ★ | ★ |
| バ |   フ   〇   | 〇 |
|   ★   ★   ★   ★   |
|   | デ |   | ガ |   |
|   |   | ★ |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   | 〇 | 〇 | 〇 |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

こういう「3-1-2-4」になるか、
という感じだった。

但し、A・マドリードは退いてカウンター狙いの戦い方、そしてバルセロナは逆の戦い方なので、バルセロナは上図で示した「3-2-2-3」か「3-1-2-4」の形で守へと切り替わったり、一方のA・マドリードも「4-4-2」へとシステム・トランジションしたり、その途中でカウンターを受けて守備に切り替わる場合があり、バルセロナの前半44分の得点は、後者の方の感じになって、という事だった。

という事で、まずは、
そのままスコア「1-0」で勝利した、
バルセロナに関しては、

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|   |   |   |   |   |
| ★ | ★ | ★ | ★ | ★ |
| バ |   | 〇 |   | 〇 |
|   ★   ★   ★   ★   |
|   | フ |   | ガ |   |
|   |   | ★ |   |   |
|   |   デ   〇   |   |
|   |   |   |   |   |
|   | 〇 | 〇 | 〇 |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

こちらの形になるよりも、

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| ★ | ★ | ★ | ★ | ★ |
| バ |   フ   〇   | 〇 |
|   ★   ★   ★   ★   |
|   | デ |   | ガ |   |
|   |   | ★ |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   | 〇 | 〇 | 〇 |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

こちらの形になった方が良い感じで、
選手たちの特長と配置を考えても、
こちらの形になった方が機能性は生まれていたと思う。

一方の敗戦したA・マドリードに関しては、

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|   |   |   |   |   |
| ★ | ★ | ★ | ★ | ★ |
| 〇 |   | 〇 |   | 〇 |
|   ★   ★   ★   ★   |
|   | 〇 |   | 〇 |   |
|   |   | ★ |   |   |
|   |   〇   〇   |   |
|   |   |   |   |   |
|   | 〇 | 〇 | 〇 |   |
|   |   |   |   |   |
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こういう状態か、

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| ★ | ★ | ★ | ★ | ★ |
| 〇 |   〇   〇   | 〇 |
|   ★   ★   ★   ★   |
|   | 〇 |   | 〇 |   |
|   |   | ★ |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   | 〇 | 〇 | 〇 |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

こういう状態からのカウンターで、
あるいは後半の途中からは、

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| ★ | ★ | ★ | ★ | ★ |
| 〇 |   〇   〇   | 〇 |
|   | ★ | ★ | ★ |   |
|   | 〇 |   | 〇 |   |
|   |   ★   ★   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   | 〇 | 〇 | 〇 |   |
|   |   |   |   |   |
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こういう形からのカウンターでチャンスは何回もあったのだが、それで得点を取り切れなかった事もそうだし、守備に関しても、やはり「5-4-1」で完全にセットできている時は良いが、攻撃の形にシステム・トランジションしたり、全体が前がかりになると守備力は高くなくなっていたので、そこだったと思う。


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2023年4月16日日曜日

鎌田大地と長谷部誠と板倉滉がスタメン。先制点のシーンから現状の森保ジャパンが目指している戦い方に言及。 【 フランクフルト vs BMG 】

試合 :ブンデス 第28節
開催日:2023年4月15日
結果 :引き分け
スコア:「1-1」
得点者:ヨナス・ホフマン コロ・ムアニ


★で示したフランクフルトが「3-4-2-1」、
〇で示したBMGが「4-4-2」。

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|   | ★ | ★ | ★ |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
| ★ |  ★|   |★  | ★ |
|  〇|   |   |   |〇  |
|   |★  |   |  ★|   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   | ★ |   |   |
|  〇|  〇|   |〇  |〇  |
|   |   |   |   |   |
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なので上図のようになるわけだが、
これだと「〇」のBMGとしては、

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|   |★  | ★ |  ★|   |
|   |  〇|   |〇  |   |
| ★ |  ★|   |★  | ★ |
|  〇|   |   |   |〇  |
|   |★  |   |  ★|   |
|   | 〇 |   | 〇 |   |
|   |   | ★ |   |   |
|  〇|  〇|   |〇  |〇  |
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こういう感じになって中央が、
大きく空いてしまうのは良くないので、

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|   | ★ | ★ | ★ |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
| ★ |  ★|   |★  | ★ |
|  〇|  〇|   |〇  |〇  |
|   |★  |   |  ★|   |
|  〇|  〇|   |〇  |〇  |
|   |   | ★ |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
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こうやって3ラインをコンパクトにして、
という事は「★」のフランクフルトの形は、

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|   | ★ | ★ | ★ |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
| ★ |  ★|   |★  | ★ |
|  〇|  〇|   |〇  |〇  |
|   |★  | ★ |  ★|   |
|  〇|  〇|   |〇  |〇  |
|   |   |   |   |   |
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こういう「3-4-3」の形となり、
BMGの先制点のシーンは、

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|   |   |   |   |   |
|   | ★ | ★ | ★ |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
| ★ |  ★|   |★  | ★ |
|  〇|   |   |   |〇  |
|   |★  | ★ |  ★|   |
| 〇 |  〇|   |〇  | 〇 |
|   |   |   |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |
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「〇」のBMGは、
まずはこういう感じで、
低い位置でボールを保持し、
すると「★」のフランクフルトが、

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|   |   |   |   |   |
|   | ★ | ★ | ★ |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |
|  〇|   |   |   |〇  |
| ★ |  ★|   |★  | ★ |
| 〇 |  〇|   |〇  | 〇 |
|   |★  | ★ |  ★|   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

こういう感じでプレスをかけてきたので、
「〇」のBMGの2CBは更に下がり、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   | ★ | ★ | ★ |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |
|  〇|   |   |   |〇  |
| ★ |  ★|   |★  | ★ |
| 〇 |  〇|   |〇  | 〇 |
|   |★  | ★ |  ★|   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|  〇|   | G |   |〇  |

こうやってGKを含めた後ろ3枚でボールを回し、
そうすると当然、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   | ★ | ★ | ★ |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |
|  〇|   |   |   |〇  |
| ★ |   |   |   | ★ |
| 〇 |   |   |   | 〇 |
|   |  ★|   |★  |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |★  | ★ |  ★|   |
|  〇|   | G |   |〇  |

こういう状況になるのだが、
「〇」のBMGの左サイドに大きく開いたCBにボールが渡った時に、
「★」のフランクフルトの最終ラインは、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |  ★| ★ |   |   |
|   |  〇| 〇 |   |   |
|  ★|   |   |   |   |
|  〇|   |   |   |〇  |
| ★ |   |   |   | ★ |
| 〇 |   |   |   | 〇 |
|   |  ★|   |★  |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |★  | ★ |  ★|   |
|  〇|   | G |   |〇  |

こういう感じに横ズレしていて、
つまりは、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |  長| ★ |   |   |
|   |  テ| 〇 |   |   |
|  ★|   |   |   |   |
|  〇|   |   |   |〇  |
| ★ |   |   |   | ★ |
| 〇 |   |   |   | 〇 |
|   |  ★|   |★  |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |★  | ★ |  ★|   |
|  〇|   | G |   |〇  |

3CBの中央の長谷部が、
相手のFWのテュラム(192センチ)に付いている状態で、
そこにロングフィードを蹴られてしまい、
そしてテュラムにボールが収まった時に、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |  長| ★ |   |   |
|   |  テ| 〇 |   |   |
|   |★  |   |   |   |
|  〇|   |   |   |〇  |
| ★ |   |   |   | ★ |
| 〇 |   |   |   | 〇 |
|   |  ★|   |★  |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |★  | ★ |  ★|   |
|  〇|   | G |   |〇  |

こういう感じに、
「★」のフランクフルトの3CBの右の選手が、
「〇」のBMGの左SHのマークを捨て、
テュラムの方へ行ったのだが、
その「〇」のBMGの左SHが、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |  長| ★ |   |   |
|   |  テ| 〇 |   |   |
|   |★  |   |   |   |
|   |  〇|   |   |〇  |
| ★ |   |   |   | ★ |
| 〇 |   |   |   | 〇 |
|   |  ★|   |★  |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |★  | ★ |  ★|   |
|  〇|   | G |   |〇  |

こうやってテュラムの下まで動いて、
テュラムからのボールを受け、
そして次に「〇」のBMGの2トップが、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |  長| ★ |   |   |
|   | テ |〇  |   |   |
|   |★  |   |   |   |
|   |  〇|   |   |〇  |
| ★ |   |   |   | ★ |
| 〇 |   |   |   | 〇 |
|   |  ★|   |★  |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |★  | ★ |  ★|   |
|  〇|   | G |   |〇  |

こういう感じで少し横にズレてマークを外し、
ボールが「〇」のBMGの2トップの右の選手へと入り、
そして、その選手からのパスを、
テュラムが長谷部の裏へと走って受け、

|   |   |   |   |   |
|   | テ |   | 〇 |   |
|   |  長| ★ |   |   |
|   |   |〇  |   |   |
|   |★  |   |   |   |
|   |  〇|   |   |   |
| ★ |   |   |   | ★ |
| 〇 |   |   |   | 〇 |
|   |  ★|   |★  |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |★  | ★ |  ★|   |
|  〇|   | G |   |〇  |

こういう感じでテュラムと、
「〇」のBMGの右SHの選手が抜け出し、
最後はテュラムのアシストで右SHの選手が決める、
という事だった。

そして結局、BMGの得点は、この前半13分の1得点だけだったのだが、やはりフランクフルトがハイプレスできた時には、それを無効化する方法としてロングフィードを蹴る、というのは有効であり、その形で追加点は奪えなかったがチャンスは何回か作っていた。だから日本代表でも、相手がハイプレスできた場合には、こういうパターンの攻撃で得点を奪いたいのだが、そのためには、やはりロングフィードを収められるCFが必要、という事になってきて、しかし、それは難しそうなので、こういう状況になった場合には、低い位置のビルドアップのところで相手のハイプレスをいなし、かわし、そしてロングフィードを使わず縦へと繋いでスピードのあるCFやウイング(SH)へ、というパターンの攻撃を目指したいのだが、それも、なかなか上手く行かず、という状況になっている。

そして、それを上手くやるには、どうすれば良いのか?
という事に関しては、様々な記事に書いた通りで、
残りの3年半ぐらいで、どこまで辿り着けるか。

この試合に関しては、その後、後半38分にフランクフルトが同点に追い付き、そのまま結果はスコア「1-1」の引き分けだった。鎌田は後半32分に交代。長谷部はフル出場。そして板倉もフル出場だった。鎌田に関しては、やる気を失っている感じではなかったが、上手く行かない感じは色濃く出ていて、本人としてもジレンマがあると思う。長谷部に関しては、失点シーン以外では、特に問題の無いパフォーマンスだったと思う。そしてBMGの板倉に関しても、特に悪いプレーは無く、安定していたと思う。


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2023年4月9日日曜日

久保建英が後半15分に得点を決めるなど勝利に貢献。前半の途中までは先日の日本代表のようになっていたR・ソシエダ。 【 R・ソシエダ vs ヘタフェ 】

試合 :ラ・リーガ 第28節
開催日:2023年4月8日
結果 :R・ソシエダ勝利
スコア:「2-0」
得点者:オヤルサバル 久保建英


★で示したヘタフェが「5-4-1」、
〇で示したR・ソシエダが「4-3-1-2」なので、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|  ★|  ★| ★ |★  |★  |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |  ★|   |★  |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |★  |   |  ★|   |
|   | 〇 | 〇 | 〇 |   |
|   |   | ★ |   |   |
|  〇|  〇|   |〇  |〇  |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

そのままだと、
こういう感じではあるが、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|  ★|  ★| ★ |★  |★  |
|   |   | 〇 |   | 〇 |
|   |  ★|   |★  |   |
| 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |   |
|   |★  |   |  ★|   |
|   |   | 〇 |   | 〇 |
|   |   | ★ |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

こういう感じにR・ソシエダは、
攻撃時、ビルドアップ時は、
システム・トランジションしていた。

そして、そこまでヘタフェはハイプレスでもない+しかしDFラインは高く取っていたので、どんどんR・ソシエダはヘタフェのDFラインの背後を狙えば良かったと思うのだが、久保も右サイドに張って動かないし、左SBのA・ムニョス、2列目のM・メリノとB・メンデス、そのあたりの選手たちもヘタフェのDFラインの背後を狙う動きが無く、なので2CBもパスが出せなくて困っていたし、結局、中央やサイドの足元に縦のパスを入れたとしても戻って来てしまうかボールを奪われてしまう、という繰り返しになっていた。

それでも久保がドリブルで持ち込みクロス、A・ムニョスがヘディングで折り返し、オヤルサバルが倒されてPK(だがPKは失敗)、という形で得点チャンスは作ったが、やはりR・ソシエダの攻撃がヘタフェの守備を脅かしていたとは言えなかった。しかし、そのPK失敗の直後から、おそらく監督からの指示があったと思うのだが、前半47分、D・シルバにボールが入った時にB・メンデスがヘタフェのDFラインの背後へと走り、D・シルバからのスルーパスを受けてシュート、そのこぼれ球をオヤルサバルが頭で押し込んでR・ソシエダが先制点。

更に後半15分、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|  ★|  ★| ★ |★  |★  |
| オ |   |〇  | 久 |   |
|   |  ★|   |★  |   |
|〇 〇| M |   |   |   |
|   |★  |   |  ★|   |
|   |   | 〇 |   | 〇 |
|   |   | ★ |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

こういう感じでオヤルサバルが、
左サイドで裏へと走りながらボールを受け、

|   |   |   |   |   |
|   | M |   |   |   |
|  ★|  ★| ★ |★  |★  |
| オ |   |〇  | 久 |   |
|   |  ★|   |★  |   |
|〇 〇|   |   |   |   |
|   |★  |   |  ★|   |
|   |   | 〇 |   | 〇 |
|   |   | ★ |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

そして、こういう感じに、そのオヤルサバルが、
DFラインの背後へと走ったM・メリノへとパス、
そして最後は、

|   |   |   |   |   |
|   | M | 久 |   |   |
|  ★|  ★| ★ |★  |★  |
| オ |   |〇  |   |   |
|   |  ★|   |★  |   |
|〇 〇|   |   |   |   |
|   |★  |   |  ★|   |
|   |   | 〇 |   | 〇 |
|   |   | ★ |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

こういう感じで久保が、
M・メリノからのパスを押し込み、
これでR・ソシエダが2点目。

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|  ★|  ★| ★ |★  |★  |
|   |   | オ |   | 久 |
|   |  ★|   |★  |   |
| A | M | D | B |   |
|   |★  |   |  ★|   |
|   |   | 〇 |   | 〇 |
|   |   | ★ |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

という事で、やはり、CFのオヤルサバルとトップ下のD・シルバもそうだが、しかし、その2人よりもインテリオールであるM・メリノとB・メンデス、更には、左右のサイドの高い位置にいる久保とA・ムニョス、その4人がオヤルサバルやD・シルバにボールが入った時や2CBや右SBがボールを持った時に相手のDFラインの背後へと走るべきで、まさに先日の日本代表も、そうであるべきだったと言える。

1得点の久保は後半21分に交代。
そして、そのままスコア「2-0」で、
ホームのR・ソシエダが勝利を収めた。

日本代表での久保に関しては、D・シルバの役割は鎌田の方が良いような気はするが、しかし「4-2-3-1」で鎌田をボランチで起用する場合には、やはり久保はトップ下で起用されると思うので、その場合には久保がD・シルバのような役割を担う事になるが、もし左右のSHもしくはウイングで起用された場合には、もっと相手のDFラインの裏へと走ってもらいたいし、特に相手のCBとSB(WB)の間から斜めの動きでポケットへと走る、というような動きを主導的にしてボールを引き出してもらいたい。


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2023年4月2日日曜日

三笘薫がフル出場で1得点。しかし結果は引き分け。ブライトンのビルドアップ時の形とビルドアップの意図。 【 ブライトン vs ブレントフォード 】

試合 :プレミア 第29節
開催日:2023年4月1日
結果 :引き分け
スコア:「3-3」
得点者:ヤンソン 三笘薫 トニー ウェルベック ピノック ハリソン マクアリスター(PK)


この試合はブライトンの攻撃、
まずはビルドアップ時の形に言及したいのだが、
その時の形というのは、

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|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   |   |   |   |
|  三|   | 〇 |   |〇  |
|   |   |   |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |
|  〇|  〇|   |〇  |〇  |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

こうでもなく、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|  三|   | 〇 |   |〇  |
|   |   |   |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |
|  〇|  〇|   |〇  |〇  |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

こうでもなく、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|  三|   |   |   |〇  |
|   |   |   |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |
|  〇|  〇|   |〇  |〇  |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

こうなっている場合が多くて、3列目と4列目のところは、実際には、こういう感じではなく「3-2」や「2-3」の形になっていたりするのだが、1列目と2列目のところは上図で示したような感じで、つまり1トップのウェルベックとトップ下のマクアリスターよりも左右のSHの三笘とマーチの方が高い位置を取っている場合が多く、そして、この状態から、ハーフスペース、相手のPA内のポケットと呼ばれている位置、そこへ相手のDFラインの裏を狙う意図のパスを出す、というのが基本的なブライトンの攻撃方法だった。

三笘の得点シーンもそうで、GKがロングフィードで相手のPA内の左ポケットの位置へと向かってボールを蹴り、それを左サイドから相手のゴール方向、中央方向へと走って相手のDFラインの裏でボールを受けた三笘がループシュート、という事だった。そして更には、このシーンも象徴していたように、特に今回の試合のブライトンのビルドアップは後ろでモタモタせず、かなり早いタイミングで前述のような狙いの縦パスを前方の4枚に対して出していて、先日の森保ジャパンは、この2つの事が、ほぼ、できていなかった。

次に今回の試合に関しては、
後半、三笘は目立たなくなっていたのだが、
その原因というのは、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   | 三 | 〇 | 〇 |   |
|   |   |   |   |   |
|  〇|  〇|   |〇  |〇  |
|   |   |   |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

こういうような感じに、ビハインドで、尚且つ、時間の経過と共に相手がリトリートするようになり、ブライトンは前方の枚数を増やして攻撃しなければならなかったので、三笘は中央寄りにポジショニングする事が多くなり、やはり、狭い所を縫うようにスルスルと抜けていくようなドリブルもできるはずなのだが、こういう場合に埋もれてしまいがちなのが三笘の伸び代の1つで、個人的には、こういう場合には、クロスからのヘディングシュートも強化されているのだから、もっとFW的にプレーした方が良いのではないかと思う。

左SBの攻撃参加をサポートする役割も担う必要はあるが、そこの位置で固定的にプレーしていても三笘の能力が発揮されるのは限定的な感じなので、こういう場合には、2トップの左のような感じでプレーしてしまった方が良いような気がする。微妙な差のように思えるかもしれないが、やはり、より自分が得点を取る事を狙う、よりPA内で勝負する、という事で違ってくると思う。もしくは、こういう場合には、三笘は左SBにした方が活きるのかもしれない。カタールW杯で攻撃的になる時に森保ジャパンが三笘を左WBとして使ったように。


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2023年3月29日水曜日

森保ジャパンのビルドアップに関して。ビルドアップ時の形に関しての考え方。

カタールW杯前の森保ジャパンも、
ボランチが降りて最終ラインが3枚になる、
という形はやっていて、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   |   |   |   |
|  〇|   | 〇 |   |〇  |
|   |   |   |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |
|  〇|  〇|   |〇  |〇  |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

つまりは、こういう形から、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   |   |   |   |
|  〇|   | 〇 |   |〇  |
|   |   |   |   |   |
|〇  |   | 〇 |   |  〇|
|   |   |   |   |   |
|   |〇  | 〇 |  〇|   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

こうなる、という事だけど、
その時のビルドアップの狙い、
というのは、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   | 〇 | 〇 | 〇 |   |
|   |   |   |   |   |
|〇  |   | 〇 |   |  〇|
|   |   |   |   |   |
|   |〇  | 〇 |  〇|   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

こういう感じに、SHもしくはウイングをシャドウ化させて、最終ライン、特に最終ラインの3枚のサイドの選手から、シャドウ化させたSHもしくはウイング、つまり中央寄りになっているSHもしくはウイングへと縦パスを入れる、という事を主な狙いとするビルドアップをやっていて、では今回やったビルドアップはどのようなモノかというのは、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|〇  |   | 〇 |   |  〇|
|   |   |   |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |
|  SB|  〇|   |〇  |SB  |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

このように、今までとは逆にSHもしくはウイングを、
サイドの高い位置に開かせておきたいので、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|〇  |   | 〇 |   |  〇|
|   |   |   |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   | SB | 〇 | SB |   |
|   |   |   |   |   |
|   |〇  | 〇 |  〇|   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

こういう感じにSBをボランチ化させて、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|〇  |   | 〇 |   |  〇|
|   |   |   |   |   |
|   | SB | 〇 | SB |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |〇  | 〇 |  〇|   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

最終的には以前と同じ、
こういう形になるようにしたい、
という事が狙いだったのだと思うのだが、
しかし結論を言ってしまえば、
SBをボランチ化させるビルドアップの時は、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|〇  |   | 〇 |   |  〇|
|   |   |   |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   | SB | 〇 | SB |   |
|   |   |   |   |   |
|   |〇  | 〇 |  〇|   |
|   |   |   |   |   |
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この形というのは良い形ではなく、
やはり良い形というのは、

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|   |   |   |   |   |
|〇  |   | 〇 |   |  〇|
|   |   |   |   |   |
|   | ボ |   | 〇 |   |
|   |   |   |   |   |
|   |  ボ|   |SB  |   |
|   |   |   |   |   |
|   |SB  | 〇 |  〇|   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |

こういう配置になってから、

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|   |   |   |   |   |
|〇  |   | 〇 |   |  〇|
|   |   |   |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   |   |   |   |
| ボ |  ボ|   |SB  |   |
|   |   |   |   |   |
|   |SB  | 〇 |  〇|   |
|   |   |   |   |   |
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こういうような感じになる形であり、
もし、どうしても、

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|   |   |   |   |   |
|〇  |   | 〇 |   |  〇|
|   |   |   |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   | SB | 〇 | SB |   |
|   |   |   |   |   |
|   |〇  | 〇 |  〇|   |
|   |   |   |   |   |
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こうしたいのであれば、

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|〇  |   |   |   |  〇|
|   |   |   |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   |   |   |   |
| 〇 | SB | 〇 | SB |   |
|   |   |   |   |   |
|   |〇  | 〇 |  〇|   |
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左アウトレーンの低い位置にいるのはトップ下だが、
こういう感じの形にならないといけない。

ちなみに、前者は右SBがボランチ化する形、
後者はトップ下が左アウトレーンの低い位置にいる形、
となっているが、前者は左SBがボランチ化する形、
後者はトップ下が右アウトレーンの低い位置にいる形、
と左右逆でも考え方は同じ。

そして、なぜそうなのか? という事と、ここからどうするのか? という事に関しては、是非とも自分の力で考えてもらいたい。この仕組み、このメカニズムやロジックを理解できていないと、おそらく、良いビルドアップ、そこからの良い攻撃、というのは具現化できないと思う。いくつか重要なポイントがあるので、そこを見つけてもらいたい。


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2023年3月20日月曜日

久保建英がD・シルバのアシストで先制点を決める。D・シルバに活かされる久保。 【 R・ソシエダ vs エルチェ 】

試合 :ラ・リーガ 第26節
開催日:2023年3月19日
結果 :R・ソシエダ勝利
スコア:「2-0」
得点者:久保建英 バレネチェア


前半は尽くシュートを決められなかった久保。退いて守るエルチェだったが、久保とD・シルバを中心にR・ソシエダは右サイドからの攻撃を何回も見せ、久保のシュート数は前半だけで5本から6本ぐらい、そして、その内の2つから3つぐらいは決定機と言えたが、なかなか久保のシュートは枠に飛ばず、もし後半に入っても10分、15分と、そういう状態が続くと、チームとしても久保としても嫌な流れの試合になってしまうのではないか、という感じの前半だった。エルチェはカウンターからの良いミドルシュートも見せていたので。

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|   | ★ | ★ | ★ |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|  ★|   | ★ |   |★  |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |  ★|   |★  |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |  ★|   |★  |   |
|  〇|   | 〇 |   |〇  |
|   |   |   |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
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「○」で示した「4-3-1-2」がR・ソシエダ、「★」で示した「5-3-2」がエルチェ、という事であるが、2トップの1枚である久保は右のアウトレーンでのプレーを多くしながら、そこにトップ下のD・シルバも右のインテリオールのB・メンデスも右のSBのゴロサベルも高い位置で絡みながら、またはカウンターのような形から、最後は久保がシュートを打つ、という事が多い前半だったが、なかなかシュートは枠に飛ばなかった。

しかし後半3分、その時の久保は2トップの左側にポジショニングしていて、D・シルバからのスルーパスをギリギリ上手くオフサイドにならずに相手のDFラインの背後で受けて左足でシュート。ようやくにしてシュートが決まりR・ソシエダに先制点をもたらした。そして、その久保とD・シルバは後半33分にベンチへと下がったが、後半45分には途中出場のバレネチェアが追加点を奪い、スコア「2-0」でR・ソシエダが勝利を収めた。

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|  ★| ★ | ★ | ★ |★  |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |  ★| ★ |★  |   |
|   |〇  | 〇 |  〇|   |
|   |  ★|   |★  |   |
| 〇 |   | 〇 |   | 〇 |
|   |   |   |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
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こういうような感じ、これぐらいの感じになる試合展開の中で、やはりD・シルバは別格に上手く、そして巧く、そのD・シルバに久保は活かされて何回も決定的なシュートを放ち、久保がR・ソシエダに来て最も良かった事は、D・シルバと共にプレーできた事だと言っても過言ではないと思う。遠目では見間違えてしまう事があるぐらいに似ている久保とD・シルバだが、やはり、まだ今は、D・シルバは見習うべき存在としての輝きを放っている。

おそらくカタールW杯後の日本代表での久保は、ウイングなどでプレーするよりもトップ下やシャドウでプレーする事が多くなるのではないかと思うのだが、そうだとしたら尚更、久保にはD・シルバのようなプレーとクオリティを期待したいし、それがリスタートした森保ジャパンの機能性の大きな鍵にもなってくると思う。攻撃では、より左右の三笘や伊東などを活かすためにも、また守備では、よりハイプレスを高いレベルで機能させるためにも。


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2023年3月17日金曜日

三笘薫が決勝点をアシスト。但し、やや苦戦の試合ではあった。 【 ブライトン vs クリスタル・パレス 】

試合 :プレミア 第8節
開催日:2023年3月15日
結果 :ブライトン勝利
スコア:「1-0」
得点者:マーチ


ブライトンの前半15分の先制点は、

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|  ★|  ★|   |★  |★  |
|   |   |   |ウェ  |   |
|   |   | ★ |   |   |
|  三|   | マク |   |マー  |
| ★ |  ★|   |★  | ★ |
| 〇 |  〇|   |〇  | 〇 |
|   |  ★|   |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |

「○」がブライトンで「★」がクリスタル・パレスだが、こんな感じで、2CBの1枚は空いていたのだが、他の全員は付かれていて、特に2ボランチと2SBは付かれていたので、右CBの選手はマクアリスターへとボールを蹴り、マクアリスターは競り合いには勝てなかったがセカンドボールはの2ボランチの左のカイセドが拾い、そのカイセドが三笘へと繋いで、三笘は空いてる中央方向へとドリブル。その時には、

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|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|  ★|  ★|   |   |★  |
| マク |   |   | マー |   |
|   |   |★  |★  |   |
|   |三  |   |ウェ  |   |
| ★ |  ★|   |★  | ★ |
| 〇 |  〇|   |〇  | 〇 |
|   |  ★|   |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |

こういう感じに、マクアリスターが外に流れて縦へと走り、CFのウェルベックが下がってクリスタル・パレスの左CBを引き出していたので、そのスペースにマーチが入っていて、そして三笘からのスルーパスをマーチが左に動きながら受けて、という事だった。という事なので、大きなポイントとなったのは、

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|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|  ★|  ★|   |★  |★  |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   | ★ |   |   |
|  〇|   | 〇 |   |〇  |
| ★ |  ★|   |★  | ★ |
| 〇 |  〇|   |〇  | 〇 |
|   |   | ★ |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |

こういう事なので、上手く三笘が相手のシステム的に空いている場所、つまりアンカーの横、インテリオールの裏、そこのスペースを使った事と、

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|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|  ★|  ★|   |   |★  |
| マク |   |   | マー |   |
|   |   | ★ |★  |   |
|   |三  |   |ウェ  |   |
| ★ |  ★|   |★  | ★ |
| 〇 |  〇|   |〇  | 〇 |
|   |  ★|   |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |

このように、CFのウェルベックが下がる事で相手のCBを引き出し、そして、そのスペースを右SHのマーチが使った、という部分だった。もちろん、マクアリスターの動きも三笘を助けたし、相手の左SBも絞らずにマーチを離した、という事も要素としてはあった。

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|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|  ★|  ★|   |★  |★  |
| マク |   |マー  |   |   |
|   |   | ★ |   |   |
|   |三  |   |ウェ  |   |
|  ★|  ★|   |★  | ★ |
| 〇 |  〇|   |〇  | 〇 |
|   |  ★|   |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |

最終的には、こういう感じ。

という事で、この前半15分の得点を決勝点にして、スコア「1-0」でブライトンが勝ったわけだが、この得点が決まる前までの前半の序盤の時間帯は、相手の方がチャンスを作れていたし、そして、その後の前半も後半も、ややブライトンはビルドアップのところで苦戦をしていたので、おそらくは、

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|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|  ★|  ★|   |★  |★  |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   | ★ |   |   |
|   |三  |   |  マク|   |
| ★ |  ★|   |★  | ★ |
| エス |  〇|   |〇  | マー |
|   |   | ★ |   |   |
|   |〇  | 〇 |  フェ|   |
|   |   |   |   |   |

こういう形に、
システム・トランジションした方が良かったと思うし、
もしこれで、

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|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|  ★|  ★|   |★  |★  |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   | ★ |   |   |
|   |三  |   |  マク|   |
|   |  ★|   |★  |   |
| エス |  〇|   |〇  | マー |
|   |★  | ★ |  ★|   |
|   |〇  | 〇 |  フェ|   |
|   |   |   |   |   |

こういう感じに相手がしてきたとしても、
例えば左サイドからであれば、

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|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|  ★|  ★|   |★  |★  |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   | ★ |   |   |
| 三 |   |   |  マク|   |
|   |  ★|   |★  |   |
|エス  |  〇|   |〇  | マー |
|   |★  | ★ |  ★|   |
|   |〇  | 〇 |  フェ|   |
|   |   |   |   |   |

こうすれば良いし、
そして、もう1つには、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|  ★|  ★|   |★  |★  |
| 三 |   |   |   | マー |
|   |   | ★ |   |   |
|   |マク  |   |  ウェ|   |
| ★ |  ★|   |★  | ★ |
| 〇 |  〇|   |〇  | 〇 |
|   |   | ★ |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |

こういう感じにする方法で、
こちらに近いような事はやっていたのだが、
やや中途半端な感じだった。

ちなみに、

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|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|  ★|  ★|   |★  |★  |
|   |  マク|   |ウェ  |   |
|   |   | ★ |   |   |
|   |三  |   |  マー|   |
| ★ |  ★|   |★  | ★ |
| 〇 |  〇|   |〇  | 〇 |
|   |   | ★ |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |

これでも良かった可能性はあるが、
これだと中央に集まり過ぎてしまう難しさはある。

三笘は後半34分に交代。
1アシストと今回も仕事をしたし、
やはり守備でも良いプレーを見せていた。

但し、この試合のように、やはり、
ビルドアップのところで苦戦すると、
三笘のアベレージ的な輝きは半減する感じで、
そこは大きな要素であると思う。


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2023年3月14日火曜日

久保建英は後半36分から出場。個人的に思うスルロットが不調になった原因。 【 マジョルカ vs R・ソシエダ 】

試合 :ラ・リーガ 第25節
開催日:2023年3月12日
結果 :引き分け
スコア:「1-1」
得点者:カルロス・F イ・ガンイン


ELのローマ戦から中2日。という事で久保はベンチスタート。R・ソシエダは「4-3-1-2」で、オヤルサバルとカルロス・Fの2トップ、D・シルバのトップ下、インテリオールの左にM・メリノ、右にB・メンデス、アンカーにスビメンディ、左SBにリコ、右SBにゴロサベル、左のCBはパチェコ、右のCBにル・ノルマン、GKはレミーロ、というスタメン。そして元日本代表監督のアギーレが率いるマジョルカは「5-4-1」。

前半の立ち上がりは、退くマジョルカに対してR・ソシエダがD・シルバを軸に上手く攻め、そして前半3分にカルロス・Fが決めてR・ソシエダが先制点。しかし、前半の序盤がR・ソシエダのピークだったような感じで、まだビハインドでも前半のマジョルカはギアを上げなかったので、リードもしていたし、R・ソシエダは余裕を持ってボールを支配し、という事だったが、その後に得点は奪えず、やや不安を感じさせるような前半だった。

後半のスタートからマジョルカがアブドンとアマトを入れ「4-4-2」へと変更。後半勝負のプランだったのだと思う。そして後半5分、アブドンが空中戦でル・ノルマンに競り勝って落とし、パチェコが足を滑らせて、そのセカンドボールへの対応が悪くなってしまうと、そのセカンドボールを拾ったイ・ガンインが決めてマジョルカが同点に追い付く。その後、R・ソシエダは、スルロット、ショ、そして、後半36分には久保を投入。

久保を投入してからは「4-1-2-3」にして、という事だったのだが、後半45分にはM・メリノが退場となるなどR・ソシエダのギアは上がらず、そのまま試合はスコア「1-1」で終了。気になる事の1つは、スルロットが不調になっている事なのだが、オヤルサバルが復帰してからは、スルロットよりもオヤルサバルを活かそうとする攻撃に変わっていて、尚且つ、それでスルロットはモチベーションも落ちて、という感じがする。

それでもオヤルサバルがスルロットと同じか、それ以上に得点を決めれば、R・ソシエダは得点力を落とさなかったと思うのだが、まだ現状では、そうなってはいないので、それもR・ソシエダのパフォーマンスが落ちている原因の1つであるように思う。後は、やはりシーズンの後半となり、少し前までは怪我人も多かったし、疲労の蓄積でハイプレスの力が落ち、ショートカウンターの機会も減っているので、そこも原因の1つではあると思う。

そして、今回は後半36分からの出場となった久保に関しては、D・シルバとの交代だったので、という事もあったと思うし、また対戦相手が過去に2シーズンをプレーしたマジョルカだったので、あまりモチベーションが高くならない感じもあり、というような雰囲気だった。しかし今のR・ソシエダの場合、問題は久保以外のところに多くあるので、今は久保が云々よりも、という状況ではある。チームは繊細なモノで、そこが難しさでもある。


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2023年3月13日月曜日

三笘薫が1アシストと2得点に絡む活躍。守備でも光るプレーを見せる。 【 リーズ vs ブライトン 】

試合 :プレミア 第27節
開催日:2023年3月11日
結果 :引き分け
スコア:「2-2」
得点者:マクアリスター バンフォード オウンゴール ハリソン


リーズがオールコートの、
マンツーマン・ディフェンスをしてくる状況で、
前半33分のブライトンの先制点は、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   | 39 |   |   |
|   |   | ファ |   |   |
|   |   |   |   |   |
|  2|   | 5 |   |3  |
|  三|   | マク |   |マー  |
| 10 |  12|   |8  | 11 |
| エ |  カ|   |グ  | フェ |
|   |  9|   |7  |   |
|   |  ダ|   |ウ  |   |
|   |   |   |   |   |

カタカナの名前の頭文字で表しているのがブライトン、
背番号で表しているのがリーズだが、
そして左サイドのスローインからの流れだったが、
上図のような状況から、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   | 39 |   |   |
|   |   | ファ |   |   |
|   |   |   |   |   |
|  2|  5|   |8  |3  |
|  三|  マク|   |グ  |マー  |
| 10 |  12|   |11  |   |
| エ |  カ|   |フェ  |   |
|   |  9|   |7  |   |
|   |  ダ|   |ウ  |   |
|   |   |   |   |   |

こういう感じに右SBのフェルトマンがボランチ化し、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   | 39 |   |   |
|   |   | ファ |   |   |
|   |   |   |   |   |
|  2|  5|   |8  |   |
|  三|  マク|   |グ  |   |
| 10 |  12|   |11  | 3 |
| エ |  カ|   |フェ  | マー |
|   |  9|   |7  |   |
|   |  ダ|   |ウ  |   |
|   |   |   |   |   |

そして、こういう感じに右SHのマーチが、
リーズの左SBを引き連れて下がり、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   | 39 |  8|   |
|   |   | ファ |   |グ  |
|   |   |   |   |   |
|  2|  5|   |   |   |
|  三|  マク|   |   |   |
| 10 |  12|   |11  | 3 |
| エ |  カ|   |フェ  | マー |
|   |  9|   | 7 |   |
|   |  ダ|   | ウ |   |
|   |   |   |   |   |

2列目化していたボランチのグロスが、
それで空いたリーズの左サイドへと走り、
そこに右CBのウェブスターからのパスが通り、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |2 5|  39|3 8|   |
|  三|   |  ファ|   |グ  |
|   |   |   |   |   |
|   |   |マク  |   |   |
|   |   |   |   |   |
| 10 |  12|   |11  |   |
| エ |  カ|   |フェ  | マー |
|   |  9|   | 7 |   |
|   |  ダ|   | ウ |   |
|   |   |   |   |   |

最終的には、グロスがリーズの8番をかわしてクロス、という時には、こういう感じにゴール前はなったが、大外で三笘がヘディングで競り勝って中央へと折り返し、フリーになっていたマクアリスターがヘディングで決めた、という事では、これがSBのボランチ化と回転式の教科書的な在り方で、相手がオールコートのマンツーマンだと特に効果的。

しかし前半40分にはビルドアップのところでボールを奪われ、
ショートカウンターから見事なミドルシュートを決められてしまい、
前半はスコア「1-1」の同点で終了。

後半16分、三笘のドリブル突破からのクロスから、
オウンゴールでブライトンが2点目。

しかし後半33分、ショートコーナーから、
またも見事なシュートでリーズが同点に追い付く。

という事で、もう1点か2点ぐらいは取れるチャンスがあったので、それを決めていれば、というブライトンではあったが、リーズの2つの得点は、どちらもゴラッソだったので、負けなくて良かった、という試合だったとも思う。そして三笘に関しては、攻守において、後半の途中までは、かなり上々のパフォーマンスだったと思う。自陣PA内で相手の決定機を防いだ守備対応、先制点のアシストとなるヘディング、ドリブル突破からのクロスでオウンゴールの誘発やマクアリスターへのアシスト未遂など、やはり効いている存在だった。


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2023年3月12日日曜日

堂安律は後半14分から出場。ユヴェントスの変則システム。 【 ユヴェントス vs フライブルク 】

試合 :EL ラウンド16 第1戦
開催日:2023年3月9日
結果 :ユヴェントス勝利
スコア:「1-0」
得点者:ディ・マリア


ユヴェントスは、
スタート・ポジションは、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   | 9 |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   | 22 |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   | 25 |   | 44 |   |
|   |   |   |   |   |
| 17 |   | 5 |   | 11 |
|   |   |   |   |   |
|   | 6 | 19 | 3 |   |
|   |   |   |   |   |

こういう感じの配置(選手は後半開始時)だが、
攻撃時あるいはビルドアップ時は、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   | 9 |   |   |
|   |   |   |   |   |
| 17 |   | 22 |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   | 25 |   | 44 |   |
|   |   |   |   |   |
| 6 |   | 5 |   | 11 |
|   |   |   |   |   |
|   | 19 |   | 3 |   |
|   |   |   |   |   |

3バック(5バック)から4バックになり、
こういう左上がりの形へと変化し、
22番のディ・マリアに自由と守備の負担減を与える、
という感じだったのかなと。

そのディ・マリアが後半8分、
左からのクロスをヘディングで決め、
ユベントスが先制点。

そしてフライブルクの堂安は、
後半14分から途中出場し、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   | 〇 |   | 堂 |   |
|   |   |   |   |   |
| 〇 |   |〇 〇|   | 〇 |
|   |   |   |   |   |
|   | 〇 | 〇 | 〇 |   |
|   |   |   |   |   |

ポジションは右のシャドウだったが、
攻撃時は右サイドだけではなく、
ボールサイドが左サイドであれば、
左サイドまで行く事も少なくなく、
しかし最後まで効果的な仕事はできず、
というような感じだった。

個人的には、もう少しシュート意識を高く持ち、
ミドルも含めワンタッチでシュート、
という事を積極的に狙った方が良かったと思う。
状況的にも堂安の武器を考えても。


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2023年3月11日土曜日

久保建英は後半30分まで出場。システムは「4-1-2-3」の方が良かったかもしれない。 【 ASローマ vs R・ソシエダ 】

試合 :EL ラウンド16 第1戦
開催日:2023年3月9日
結果 :ASローマ勝利
スコア:「2-0」
得点者:エル・シャーラウィ クンブラ


|   |   |   |   |   |
|   |  ★| ★ |★  |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   | ★ |   | ★ |   |
|   | 〇 |   | 〇 |   |
|  ★|   | ★ |   |★  |
|  〇|   | 〇 |   |〇  |
|   |  ★|   |★  |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |

「〇」の「4-1-2-1-2」がR・ソシエダで、「★」の「3-4-1-2」がASローマだが、こういう感じに嵌め込まれてしまい、しかしトップ下のD・シルバは空いているので、そのD・シルバにはボールが頻繁に入って収まっていたので、そこから打開できれば、というR・ソシエダだったのだが、なかなか上手く行かず、という事だった。

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|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
| ★ | ★ | ★ | ★ | ★ |
| 〇 |   | 〇 |   | 〇 |
|   | ★ |   | ★ |   |
|   | 〇 |   | 〇 |   |
|   |   | ★ |   |   |
| 〇 |   | 〇 |   | 〇 |
|   |  ★|   |★  |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |

そういう意味では、今回の場合には、こういう感じに、R・ソシエダは「4-1-2-3」の方が良かったのではないかと思う。それで上図のような感じに、もしASローマを「5-2-1-2」にさせる事ができていれば、基本的には左右のSBの2枚が空く事になるので、かなりR・ソシエダのビルドアップは楽になったと思うし、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   | ★ | ★ | ★ |   |
|   | 〇 | 〇 | 〇 |   |
| ★ | ★ |   | ★ | ★ |
| 〇 | 〇 |   | 〇 | 〇 |
|   |   | ★ |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |  ★|   |★  |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |

またハイプレスも、こういう感じに、マンツーマン的に嵌め込みやすくなったのではないかと思う。そして久保に関しては、「4-3-1-2」の2トップの1枚としてプレーし、後半30分での交代となったが、2枚で対応されて苦戦した試合だった。もちろん、それでも右サイドでドリブルで突破してシュート、という良いシーンはあったのだが、しかし見せ場は、その1つぐらいだったので、不完全燃焼で終わった試合だったと思う。


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2023年3月9日木曜日

ヴィニシウスのプレーの仕方を変えた方が良いのではないか。 【 ベティス vs R・マドリード 】

試合 :ラ・リーガ 第24節
開催日:2023年3月5日
結果 :引き分け
スコア:「0-0」
得点者:

今回のR・マドリードは、

FW ベンゼマ
MF ヴィニシウス ロドリゴ フェデ
MF クロース チュアメニ
DF カマヴィンガ リュディガー ミリトン ルカス・V
GK クルトワ

こういう「4-2-3-1」で、次のクラシコを意識しての布陣だったようにも感じたが、やはり基本的にはヴィニシウスの突破が攻撃の鍵、という事に変化は無く、但し個人的に思ったのは、それを変えるというよりも、ヴィニシウスのプレーの仕方を変えた方が良いのではないか、という事で、それこそ三笘のように、もう少し中央寄りでプレーする時間を増やすとか、足元で受けてドリブルではなく、相手のDFラインの裏へ走る動きを主にするとか、そちらの方が、配置をいじるよりも、良い攻撃を生み出せそうな気がした。

FW ヴィニシウス ベンゼマ ロドリゴ
MF ダニ・セバージョス フェデ
MF クロース
DF ナチョ リュディガー ミリトン カルバハル
GK クルトワ

そして後半19分からは、こういう「4-1-2-3」へと変えたのだが、こちらの方が攻撃は良くなり、結局は最後まで得点は奪えなかったのだが、こちらの方が得点の匂いは強く感じさせていたので、バルセロナの布陣に噛み合わせず、こちらの「4-1-2-3」で戦った方が良いのではないかとも感じた。もちろん、ルカス・Vよりもカルバハルの方がプレーの質が高かったから、という事もあったのだが、ヴィニシウスとベンゼマとロドリゴの並びは、こちらの方が良いようにも感じたし、フェデも、そうであるように感じた。


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2023年3月7日火曜日

浅野拓磨は後半27分まで出場。吉田麻也はフル出場で勝利に貢献。 【 ボーフム vs シャルケ 】

試合 :ブンデス 第23節
開催日:2023年3月4日
結果 :シャルケ勝利
スコア:「0-2」
得点者:オウンゴール ビュルター


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ボーフムは「4-2-3-1」で、
浅野は右のSHだったが、

|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   |   |   |   |
| 〇 |   | 〇 |   | 浅 |
|   |   |   |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |
|  〇|  〇|   |〇  |〇  |
|   |   |   |   |   |

こうなっているよりも、

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|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   |   | 〇 |   |   |
|   |   |   |   |   |
|   | 〇 | 〇 | 浅 |   |
|   |   |   |   |   |
|   |  〇|   |〇  |   |
|   |   |   |   |   |
|  〇|  〇|   |〇  |〇  |
|   |   |   |   |   |

こういう感じになっていて、
攻撃時はSBを積極的にオーバーラップさせたい、
という意図だったと思うのだが、
なかなか中央に人を集めても、
そこでSBの上がりを促せるような起点は作れず、
浅野も消化不良な感じで、
後半27分には交代となった。

この試合の浅野の最大の見せ場は、
中央でドリブルで切り込んでの左足でのシュート、
というシーンで、良いシュートだったのだが、
相手GKのファインセーブに阻まれ、
という事だった。

前半45分にオウンゴールでシャルケが先制し、
そして後半34分にシャルケが2点目を決め、
その後にあったボーフルの得点はVAR判定で幻となり、
スコア「0-2」でシャルケが勝利を収めた。

一方のシャルケの吉田は、
今回も4バックの右のCBだったが、
ボーフルの大型CFのホフマンへの対応に、
やや苦戦しながらも、
前述の通りボーフムの攻撃が、
それほど驚異的ではなかった事もあり、
無失点の守備に貢献。

これでシャルケは2連勝となり、
ライプチヒに6失点での大敗後の戦績は、
6戦2勝4分0敗4得点1失点と、
降格圏脱出の可能性も見えてきており、
このまま守備が安定していれば残留できる気がする。



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2023年3月5日日曜日

川崎フロンターレが苦戦した理由。 【 川崎フロンターレ vs 湘南ベルマーレ 】

試合 :J1 第3節
開催日:2023年3月2日
結果 :引き分け
スコア:「1-1」
得点者:平岡大陽 瀬川祐輔


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どちらのチームも、もう少し1つ1つのプレーの質や精度を上げてもらいたい、という感じの試合だった。川崎フロンターレは、圧倒的に強かった時期と比べ、個々の選手たちの1つ1つのプレー、パス、トラップ、クロス、などの質や精度が落ちているように感じられたし、そして湘南ベルマーレは、インテンシティの高さ、球際の強さ、そこは良く、それが試合を優勢に進められた最大の要因だったと思うが、勝てた試合で勝てなかった原因としては、やはり個々の選手たちの1つ1つのプレーの質や精度の足りなさ、そこであると感じた。

また、そういう意味では、川崎フロンターレは、少しインテンシティや球際の強さも不足していたような印象で、スロースターターなのかもしれないが、いずれにせよ、あまり強さは感じられなかった。それでも同点に追い付けた、というのは強さだとは思うのだが、主導権を握りながら戦えていた時間が短く、そしてそれは、効果的にポゼッションできている時間が短かった、という事よりも、前述してきたような要素の足りなさに起因していたと思うから、そこは率直に残念であると感じた。システムや戦術の前に、まずはそこだと感じた。



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2023年3月4日土曜日

バルセロナが1点を守り切る戦い方で先勝。 【 R・マドリード vs バルセロナ 】

試合 :スペイン国王杯 準決勝 1st.leg
開催日:2023年3月2日
結果 :バルセロナ勝利
スコア:「0-1」
得点者:オウンゴール


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★ 選手評価。日本代表。クロアチア戦。2022年12月5日。W杯トーナメントステージ。ラウンド16。 有料:300円:サポートによる支援もお願いします!

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R・マドリードはモドリッチがトップ下の「4-2-3-1」で、モドリッチをバルセロナのアンカーのブスケツに当てる形。一方のバルセロナは「4-1-2-3」だが、CFにフェラン・Tを置き、インテリオールにはケシエとF・デ・ヨング、更には、ヴィニシウス対策で右SBにアラウホを起用、という事で、やはり、どちらかと言えば、攻撃よりも守備、ポゼッションよりもカウンターを、より意識した感じだったと思う。

そして、どちらも慎重に戦う流れの中で、前半26分、R・マドリードのスローインからバルセロナがボールを奪い、一気にゴール前まで攻め込んでミリトンのオウンゴールを誘発、という形でバルセロナが先制点。アウェイでもあったし、今回のプランを考えると、バルセロナに大きなアドバンテージをもたらした得点だったと思う。そして、その後も、ポゼッションに拘らないバルセロナが、そこまで危なくならずに試合を進める。

という事で、後半に入っても、効果的に攻めきれないR・マドリード、という流れは続き、ロドリゴ、そして最後にはアルヴァロ、と攻撃のカードを切ったR・マドリードだったが、「4-5-1」のような感じで守るバルセロナから得点を奪えず、そのままスコア「0-1」でバルセロナが勝利を収めた。どちらかと言えば、先制点を奪えた事も大きかったと思うが、試合を上手くコントロールできていたのはバルセロナの方だった。

スペイン国王杯にかけるモチベーションの差か、バルセロナの戦い方の意外性か、何が理由なのかは難しいところだが、いずれにせよ準決勝はホーム&アウェイ、2試合での決着となるから、まだ何とも判断し難い感じではある。やはりヴィニシウスを封じられてしまうとR・マドリードの攻撃は苦しくなる、という感じはあるのだが、それでもタレントは豊富なので、どう矛先を変えてくるのか、アンチェロッティの采配はいかに。



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