2017年11月30日木曜日

リップヴァンウィンクルの花嫁 2016 日本

監督:岩井俊二
出演:黒木華 綾野剛 Cocco

里中真白の母親が突然脱ぎだすシーンが、
一番の感動ポイントだった。
娘の人生、娘の存在、それを最後まで理解できなかった、
それを最後まで理解してあげられなかった母親の苦しさ、怒り、嘆き、
その全ての感情がそこにあった。


2017年11月27日月曜日

花とアリス 2004年 日本

監督:岩井俊二
出演:鈴木杏 蒼井優

嘘から始まる恋愛って、
そもそも恋愛ってお互いに相手に幻想を見るというか、
そもそもお互いに相手に幻想を見せるというか、
そしてそこから、
だんだんと相手の本性が見えるようになった時に、
あるいは、
相手に本当の自分を見せた時に、
それでも好きでいられるかどうか、
それでも好きでいてくれるかどうか、
という事がポイントなんだと思う。


2017年11月20日月曜日

リリイ・シュシュのすべて 2001 日本

監督:岩井俊二
出演:市原隼人 忍成修吾 伊藤歩 蒼井優

確かに、こういう14歳たちもいるだろう。
何かを一歩間違えてしまえば、あるいは、運が悪ければ、
こういうダークな経験をしてしまう14歳もいるだろう。
但しそれは、一部の14歳たちのリアルであって、
全ての14歳たちのリアルではないと思う。


2017年11月17日金曜日

Love Letter 1995 日本

監督:岩井俊二
出演:中山美穂 豊川悦司 酒井美紀 柏原崇

探偵ナイトスクープが元ネタなのは有名な話だと思うが、
それにしてもストーリーが秀逸だなと。


2017年11月14日火曜日

のぞきめ 2016 日本

監督:三木康一郎
出演:板野友美 白石隼也

六部(お遍路さんのようなもの)を殺して財を成していた一家が住む村があり、
そこの村へ行くと「のぞきめ」に祟られてしまう。
そして、その祟りを鎮めるために少女が生贄になっていた、
という事なのだが、
おそらく、「祟りを鎮めるために少女が生贄になっていた」、
という部分は四十澤想一という男の嘘であり、
「のぞきめ」はその生贄になった少女で、
その少女の無念を晴らしてあげれば大丈夫である、
と思わせて板野友美が演じる三嶋彩乃を再び村へ行かせ、
実はやはり殺された六部の少女の祟りであった「のぞきめ」に三嶋彩乃を殺させる、
そして、今度は三嶋彩乃が二代目「のぞきめ」になって終わり、
という話だと思う。


2017年11月9日木曜日

デッドプール 2016 アメリカ

監督:ティム・ミラー
出演:ライアン・レイノルズ モリーナ・バッカリン

正直、マーベル映画はお腹いっぱい気味で、
ヒーローらしくないヒーローも目新しいわけではないし、
見た目もスパイダーマン+忍者タートルズのような感じで、
面白くなかったわけではないが、
やはりマーベル映画はお腹いっぱい気味。
それでも、まだまだマーベル映画は大ヒットしていて、
その人気の根強さを感じる。


2017年11月8日水曜日

アデライン、100年目の恋 2015 アメリカ

監督:リー・トランド・クリーガー
出演:ブレイク・ライヴリー ミキール・ハースマン

恋愛ドラマというのは、
当然、身分差だったり、
ライバルの登場であったり、
戦争などで引き裂かれたり、
という障害が無ければドラマにはならないのだが、
この作品ではそれが、
歳を取らないで100年間生き続け、
そうであることを隠し続けなければならない、
という事。


スポットライト 世紀のスクープ 2015 アメリカ

監督:トム・マッカーシー
出演:マーク・ラファロ マイケル・キートン

第88回アカデミー賞で作品賞と脚本賞を受賞した作品。
この作品の優れているポイントは2つ。


2017年11月5日日曜日

ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間 1992 アメリカ

監督:デヴィッド・リンチ
出演:カイル・マクラクラン シェリル・リー

日本でも大ヒットしたTV版「ツイン・ピークス」の映画版で、
TV版では明確に示されなかったローラ・パーマーの死の謎が解き明かされている。
つまり、ツイン・ピークスのエピソード・ゼロ。
日本ではそうでもなかったが、アメリカでは、
なかなかローラ・パーマーの死の真相に迫ることがなかったTV版は、
視聴率が低迷して打ち切りになった、
という事情があったようで、
それを受けての映画版というのは、
かなり明確にローラ・パーマーの死の真相が描かれている。


2017年11月3日金曜日

ぼくは明日、昨日のきみとデートする 2016 日本

監督:三木孝浩
出演:福士蒼汰 小松菜奈

愛美の世界に高寿は存在していない。
そして、高寿の世界にも愛美は存在していない。
まずはそこを認識しないと、こ
の話は理解できないかなと。
で、この話は、
5歳の時の愛美が両親に連れられて高寿の世界へ行き、
35歳の高寿に命を救われる、
という事からスタートする。
なぜ35歳の愛美が5歳の高寿を救けたのがスタートではないのかと言えば、
愛美は高寿の世界へ行けるが、
高寿は愛美の世界へ行けないから。


2017年11月1日水曜日

ブレードランナー ファイナル・カット 2007 アメリカ

監督:リドリー・スコット
出演:ハリソン・フォード ルトガー・ハウアー ショーン・ヤング

1982年に最初の「ブレードランナー」は公開されたが、
後にいくつかの別バージョン(再編集版)が作られ、
2007年に作られたファイナル・カット版が文字通り最後のバージョンとなる。

ブレードランナーは、SF、サイバーパンク、ディストピア、
それらのジャンルの元祖あるいは代表作と言われている。

簡単に言うとストーリーは、
4人の反逆レプリカントをハリソン・フォードが演じるデッカードが追う、
というもの。


テラフォーマーズ 2015 日本

監督:三池崇史
出演:伊藤英明 武井咲 山下智久 山田孝之 小栗旬 菊地凛子

同名のベストセラーコミックを実写映画化。良かったのは火星で巨大な人型生物へと進化したゴキブリたちの造形や動き。逆に、虫の能力を得て変身し戦う人間たちの造形や動きはイマイチだったかなと。SFではあるが、細かいサイエンス的な部分よりも、ファンタジーというか、まさにマンガ的な戦闘やキャラクターたちを楽しむ作品だと思うので、そういう部分では良かったと思う。ただ、戦闘の部分や、CG、演技、音楽、という部分は、もう少し頑張ってもらいたかった。その部分のセンスがイマイチだった。

HK/変態仮面 2013 日本

監督:福田雄一
出演:鈴木亮平 清水富美加

パンティをかぶるとスーパーヒーロー変態仮面に変身するという、書いていても恥ずかしくなるギャグ漫画の実写化だが、とりあえず、変態仮面や偽変態仮面を演じた鈴木亮平と安田顕はよく頑張ったなと。ちなみに、内容はと言えば、深夜のテレビ東京のドラマでやれば人気が出たかな、という感じ。