2017年11月8日水曜日

スポットライト 世紀のスクープ 2015 アメリカ

監督:トム・マッカーシー
出演:マーク・ラファロ マイケル・キートン

第88回アカデミー賞で作品賞と脚本賞を受賞した作品。
この作品の優れているポイントは2つ。





1つには、
記者たちの地道な取材が最初から最後まで続くのだが、
とてもテンポが良く、
最初から最後まで飽きさせない事。

回想シーンを入れたり、
時系列をバラバラにする手法を取らず、
それから、
例えば記者たちの家庭の事情や恋愛など、
余計なエピソードを入れず、
1つの事柄、
一本道のストーリーで鑑賞者を引き込む。

そして、2つには、
誰もが知っていながらも見ようとしなかった、
という真実。
そのテーマ性。

キリスト教とその教会というものに対する想いは、
あまり個人的には理解できないが、
それは別のものにも置き換える事は可能で、
そういう「臭いものに蓋をする」人間の性というものには恐怖すら感じるし、
また、正しいジャーナリズムとは何か、
という事についても考えさせられる。

事実であり、
その事件そのものにも衝撃度は高いが、
それよりも、
作りの上手さ、
そして、
そのテーマ性が素晴らしい作品だった。

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