2017年11月27日月曜日

花とアリス 2004年 日本

監督:岩井俊二
出演:鈴木杏 蒼井優

嘘から始まる恋愛って、
そもそも恋愛ってお互いに相手に幻想を見るというか、
そもそもお互いに相手に幻想を見せるというか、
そしてそこから、
だんだんと相手の本性が見えるようになった時に、
あるいは、
相手に本当の自分を見せた時に、
それでも好きでいられるかどうか、
それでも好きでいてくれるかどうか、
という事がポイントなんだと思う。





そこにいろいろと嘘や幻想があっても、
始まりは嘘や幻想であっても、
好きになった気持ちまで嘘や幻想なのか、
それがラブストーリーの1つなのだと思う。

従って、この物語は、
鈴木杏が演じる花と蒼井優が演じるアリスのダブルヒロインのようだが、
実は花と郭智博が演じる宮本雅志の青春ラブストーリーで、
アリスはそれを語る存在でしかない。

しかし、この作品の大部分の魅力が、
アリス役の蒼井優とそのバレエにあるのは確かであり、
そこをクライマックスにもしっかりともってきて、
後味良く終わっている。

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