2018年2月2日金曜日

疾風ロンド 2016 日本

監督:吉田照幸
出演:阿部寛 大倉忠義 大島優子 ムロツヨシ

東野圭吾のベストセラー小説を映画化した作品。
東野圭吾作品の映画化作品では、
広末涼子が可愛かった1999年の「秘密」、
堤真一の犯人役が凄かった2008年の「容疑者Xの献身」、
物語の先見性に驚いた2015年の「天空の蜂」、
という3作品が個人的には良かったが、
この「疾風ロンド」はハズレ側の作品だったかなと。





そもそも、個人的には、東野圭吾の作品というのはあまり肌に合わない。
どれも、どこかで見たような既視感のあるストーリーであるし、
時事ネタを常に取り入れていると思うのだが、
それが逆に作品の薄っぺらさを感じさせる事が多いし、
エンターテイメントの強さについても、
売る、売れる、という意味では高い才能を持っているとは思うのだが、
まさに商業主義的な作風、という感じで苦手。

この「疾風ロンド」という作品も、
奪われた炭疽菌を追う、という既視感のあるストーリーであるし、
時事ネタ的な要素は無かったが、
父と息子などの家族愛であるとか、
息子のちょっとした恋愛ストーリーであるとか、
スキー場を舞台にした救命士と五輪を目指すスキーヤーの恋愛とか、
とにかく、こんな要素入れておいたら良いよね、という感じが有り有りだし、
この映画の見どころはここです!
というあからさまなスキー(スノボー)のアクション・シーンとか、
そういうところが嫌だった。

そして、笑いは滑ってると思うし、
相変わらず、有名役者をちょい役で使って、という事をやっていて、
それも滑っていたと思う。
まあ、そのあたりは、東野圭吾の作品が云々というよりも、
映画の作り方がダメだった、という事だと思うのだが、
正直、練り込まずに作るんだったら、
作らない方が良いかなと。
ジャニーズと人気アイドル出しておけば、
というほど甘くない気がする。

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