監督:齊藤工
脚本:西条みつとし
撮影:早坂伸
音楽:金子ノブアキ
出演:高橋一生 松岡茉優 斎藤工 神野三鈴 佐藤二朗 リリー・フランキー
まず思ったのは、リリー・フランキーが演じる、
どうしようもないお父さんが、
家族を捨てて失踪し、
そのお父さんが亡くなって葬式が行われる、
というストーリーなので、
タイトルが表示されるまでの30分間ぐらい、
そのお父さんがどういう人だったのか、
お父さんが失踪してからも、
どれだけ家族が苦労したのか、
という事が描かれるのだが、
ハッキリ言って、その部分が長過ぎるかと。
もちろん、そういう前振りがあってからの、
葬式部分のコミカルさとか、
実はお父さんは悪い人ではなかったとか、
という事ではあるのだが、
その前振りの部分というのは、
いくつかのエピソードをポンポンと重ねて、
なるべく短くして、
お父さんが入院して亡くなり葬式までの部分を、
もっと濃く練り込んで描いた方が、
より面白い作品になったと思う。
むしろ、後半30分ぐらいの葬式シーンの方が、
付け足しみたいになってしまっていたので。
ちなみに、この映画で気になったのは、
斎藤工が演じる兄が、スピーチの途中で葬式を飛び出し、
それは感極まってかと思ったのだが、
何かわざとらしい感じだったし、
もう1つの葬式では泣き担当のサクラの業者の人たちがいて、
その人たちが通り過ぎる場面で、
兄が無表情でタバコを吸っている場合があるのだが、
もしかしたら、お父さんの葬儀に集まっていた人たちも、
弟のために兄が用意したサクラで、
実はお父さんは悪い人ではなかった、
というのは嘘なのかもしれない。
弟の作文も、お父さんではなく兄がずっと隠し持っていたのかもしれない。
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